排水処理とpHの関係
pHは水の性質を示す重要な指標です。
排水処理におけるpHの重要性
酸性 (pH < 7)
金属を腐食させたり、水中の生物に悪影響を与えたりする可能性があります。酸性の排水は、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)などで中和処理されます。
中性 (pH ≈ 7)
多くの微生物が最も活発に活動できる範囲です。生物処理などの排水処理は、一般的に中性付近(例:pH 6.5~8.5)に調整して行われます。河川などへ放流する際も、この範囲の値が基準となります。
アルカリ性 (pH > 7)
水中の生物に影響を与えるほか、配管内にスケール(水垢)を発生させる原因にもなります。アルカリ性の排水は、硫酸などで中和処理されます。