硝酸態窒素を、安定的かつ最小限の管理で脱窒処理します。
このようなお困りごとはないでしょうか?
■閉鎖性水域のなどの厳しい環境規制を安定的にクリアできない。
■増産計画により、自社基準のクリアが難しくなった。
■設備の増設を考えているが、設備管理の手間は増やしたくない。
■排水のBOD/N比率がいびつで、脱窒処理がうまくいかない。
■窒素処理に多額の薬剤を使用しており、ランニングコストを削減したい。
■アナモックス処理を導入したが、脱窒処理が安定しない。
全て、QCL-SODP脱窒システムで解決できる可能性があります。
特にオススメの排水
■一般工業排水
■メタン発酵後の嫌気消化液
■養豚場排水
■閉鎖性循環型陸上養殖排水(実験中)
QCL-SODP脱窒システム
QCL-SODP脱窒システムは硫黄酸化脱窒法による脱窒システムです。
硫黄酸化脱窒法では、硝酸態窒素および亜硝酸態窒素の処理が可能です。

アンモニア態窒素の処理を行うことはできません。そのため、アンモニア態窒素が豊富な排水は、前段で硝化する必要がございます。
硝化についてお困りの場合には、あわせてご相談下さい。
QCL-SODP脱窒システムの構成要素
QCL-SODP脱窒システムは3つの構成要素で説明できます。
硫黄酸化脱窒菌
QCL-SODP脱窒システムで採用している、硫黄酸化脱窒法では硫黄酸化脱窒菌という微生物を使用します。


脱窒ペレット
QCL脱窒システムの微生物に並ぶ肝が、担体である脱窒ペレットです。
このペレットは主原料に硫黄と炭酸カルシウムを使っております。
硫黄酸化脱窒菌は、脱窒ペレットの表面に担持することで、代謝に必要な硫黄を脱窒ペレットから補給しています。
硫黄酸化脱窒菌が担持した状態の脱窒ペレットを水槽内に充填することで、排水内の硝酸態窒素と亜硝酸態窒素を脱窒処理します。


NO3– + 1.10S + 0.40CO2 + 0.76H2O + 0.08NH4+ → 0.50N2 + 1.10SO42- + 1.28H+ + 0.08C5H7O2N
専用設計リアクター
QCL脱窒システムは水槽の下部から通水し、水槽内を循環し滞留したのちに、上部からオーバーフローして放流する仕組みです。
脱窒された後の窒素は気体として大気に放出されます。
排水の窒素濃度負荷、流量、またその他の性状に応じて、水槽の規模と必要なペレット重量を計算します。

よくあるご質問
ランニングコストはどのくらいかかりますか?
弊社脱窒システムは化学薬品を一切使用せず、硫黄酸化脱窒細菌という微生物を使用しているため、薬剤によるランニングコストは発生しません。
具体的には、以下のランニングコストが発生します。
- リアクターに付帯するポンプ類の電気代( ポンプは流入ポンプ、循環ポンプ、排泥ポンプの3種類)
- 年間 5~10%程度のペレットの補充
養豚場を経営しています。脱窒システムを導入するにはどうしたらいいですか?
すでに曝気槽でアンモニア性窒素濃度を低くされている場合には、弊社の脱窒システムでその後の硝酸性窒素を除去することは可能です。もしアンモニア性窒素の濃度が高い場合には、流入させる前に、十分にアンモニア性窒素の濃度を下げてやる必要があります。
アンモニア性窒素の濃度を下げる方法は次の3通りです。
- 曝気槽を増やす
- 微生物固定化PVA担体を曝気槽に入れる
- 膜分離システムを入れる(MBR)
現実的には曝気槽を増やすことは難しいと思われるために、2のPVAか、3の膜分離が必要になると思います。
いずれも弊社では効果のあるPVAと膜もご提案可能となっておりますので、お気軽にお問合せ下さい。